
全国賃貸住宅新聞が毎年行っているアンケート調査だね。

今回は9月9日から20日にかけて
全国の不動産会社355社から回答があった内容です。

アンケート結果は私たちの空室対策に役立つね。
☑今回のテーマ
- 競争力を持った物件にするため、始めに導入する設備はインターネット無料です
- それぞれの設備でどのくらい賃料アップできるかわかります
今年も全国賃貸住宅新聞からランキングが発表されました。毎年その時代を反映されたものになります。全国の不動産会社からの回答ですので、実際にお客様と接して体感した事が表されています。

では早速ランキングを見ていきましょう。
「家賃が高くても決まる設備ランキング」TOP10
| 単身者向け | ファミリー向け | ||||
| 1位 | 前回1位 | インターネット無料 | 1位 | 前回1位 | インターネット無料 |
| 2位 | 前回3位 | エントランスオートロック | 2位 | 前回5位 | 追いだき機能 |
| 3位 | 前回4位 | 高速インターネット | 3位 | 前回2位 | エントランスのオートロック |
| 4位 | 前回2位 | 宅配ボックス | 4位 | 前回8位 | 高速インターネット |
| 5位 | 前回5位 | 浴室換気乾燥機 | 5位 | 前回4位 | システムキッチン |
| 6位 | 前回6位 | 独立洗面台 | 6位 | 前回3位 | 宅配ボックス |
| 7位 | 前回7位 | システムキッチン | 7位 | 前回6位 | 浴室乾燥換気扇 |
| 7位 | 前回8位 | 24時間利用可能ごみ置き場 | 8位 | 前回8位 | ガレージ |
| 7位 | 前回9位 | 防犯カメラ | 8位 | 前回7位 | ホームセキュリティー |
| 10位 | 前回13位 | 追いだき機能 | 10位 | 前回10位 | 24時間利用可能ごみ置き場 |
※順位重複は同率
7年連続1位のインターネット無料 空室対策、家賃アップの筆頭
単身・ファミリー共に人気のある設備として不動の1位はインターネット無料付き物件です。
どのくらい家賃があがるのか?
不動産会社の回答によると、1,000円~2,000円や、相場より1割高くても決まるという声が紹介されていました。
- 年齢・世帯種類にかかわらず、スマートフォン、パソコンが普及しているため
- リモートワーク等、場所を選ばず仕事や学習ができるようになったため
- 個別でインターネットを契約すると、月額5,000円、設置・撤去時に15,000円ほど費用がかかるためランニングコストを浮かしたいという気持ちがあるため
- ユーチューブ等、余暇をネット動画を見て過ごす生活様式がひろまっているため
また今回の調査でインターネット無料+高速通信である事がより強く求められています。

ネット無料設備には高速インターネットを導入しよう(単身3位、ファミリー4位)
無料インターネットサービスには大きく分けて2種類あります。
- 各お部屋に光配線をつなぐタイプ
- 建物の主配線板へ何本かの光配線をつなぎ、そこからお部屋にLAN配線するタイプ
今回のアンケートで初登場したのが高速インターネットです。トラヒックが上昇する中、ストレスのない通信回線が求められています。
導入するべき無料インターネットサービスは1番のタイプでFTTH方式とも言います。無料インターネットサービス事業者を選ぶ際は注意して検討してください。
ネット導入時の賃料アップの考え方は?
費用対効果はどうでしょうか。
※8戸のアパート所有の場合
- 設備導入工事(無料の会社もある):50万
- 通信費:3,000円/1戸 合計24,000円/月
初期に数十万円と、ランニングコストで使用料がかかり、空室があっても一括契約で家主が支払います。

家主「先に出費があると二の足をふむな・・・」
そう思われますが、『空室は賃貸経営の最大のリスクです!!』

ネット導入時の賃料アップの考え方は、インターネット設備単体で利益をとらず、『①家賃下落を防ぐ』『②退去を防ぐ(テナントリテンション)』『③空室期間を減らす』の3つで考えましょう。
間取り、設備、賃料、築年数、エリアが近い競合物件に勝つための手段と考え、家賃が下がらず長く入居してもらうための設備導入です。
昨年の記事でも詳しくまとめております。併せてご確認ください。
エントランスのオートロックで長く競合に勝つ!(単身2位、ファミリー3位)
昨年同様に単身・ファミリー共にトップ3以内に入ってきます。オートロック物件の良さはなんといっても『防犯』です。

女性に人気と言われますが、近年では性別関係なく需要があります。
東京都武蔵野市中心に6,400戸管理するリベストでは、肌感覚で『家賃の上昇額が1万円以内であればエントランスオートロック物件が選ばれる傾向にある』とコメントされています。
言い換えれば賃料下落率もオートロックあり、なしで違うと言えます。
新築物件では設置ありで検討しましょう。
既存物件でも、リニューアル工事の時に後付け可能なものもあるので、賃料アップめざして検討しましょう。
追いだき機能で5,000円の差が?!(単身10位、ファミリー2位)
2021年の調査では単身13位、ファミリー5位であった追いだき機能付き風呂ですが、今回は躍進しています。

神奈川県川崎市で6,356戸管理するアーバン企画開発の三戸部正治社長は『追いだき機能がない物件は入居希望者に驚かれる』として、賃貸条件が同じような物件の場合、追いだき機能がない物件は5%程度家賃を下げなければ仲介が難しくなるそうです。
新築物件は追いだきが標準となってきていますが、いま設置していない既存の物件が問題になります。
給湯器、配管、建物構造、ガス供給会社との契約内容の4点が重要です。過去の経験で、ガス会社が工事費・新しい給湯器を無償で提供していただき、追いだきに変更したことがあります。
解約通知が入れば、ガス供給会社に相談して工事が可能か、費用負担があるか確認しましょう。
おわりに
インターネット無料がやっぱり強く、速度まで求められるようになりました。またエントランスオートロックや追いだき機能は今後も要望されていく設備となります。
空室対策や賃料アップは、競合物件と比較して優位性があるので選ばれ、家賃をいただけます。
先に費用がでていくものですが、放置して空室が長引けばそれこそ損失が大きくなります。
こういったアンケートで大きな市場の変化をとらえつつ、自分の物件・地域性を考慮して対策を行っていきましょう。




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